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住友麻優子

【監修】 住友麻優子
/新宿デンタルオフィス院長

新宿デンタルオフィスは2006年開業の顎関節症・噛み合わせ矯正専門歯科クリニックです。長年の研究と経験に基づく理論をもとに最適な治療法をご提案いたします。

新宿デンタルオフィスは2006年開業の顎関節症・噛み合わせ矯正専門歯科クリニックです。長年の研究と経験に基づく理論をもとに最適な治療法をご提案いたします。

顎関節症の目の症状とは?(痛み、大きさ、疲れ目、痙攣)

顎関節症 目の症状

スマホやパソコンを毎日長時間使う人が増えたせいか「目が痛む」「目が疲れる」「目が痙攣を起こす」など目の不調を訴える方は少なくありません。実はその原因が単に目の酷使という問題だけではなく「顎関節症」の発症による可能性があります。

顎関節症による目の症状は「ズキズキと目の奥が痛む」「片方の目が小さくなる」など、様々な症状となって現れることがあります。

この記事では、顎関節症と目の症状の関係について解説します。

顎関節症と目の症状と筋肉の関係

顎関節症になると、なぜ目に様々な症状が出るのでしょうか?その答えは”筋肉”にあります。

顔の周りには30個もの筋肉群があります。「物を噛む」「話す」「笑う」「見る」という動作をするときには、これらの顔全体の筋肉がそれぞれの神経によって動かされます。

顎関節症になると左右の顎関節の右か左のどちらか片方に偏って力がかかります。それにより、強く力がかかった片方の顎の筋肉が収縮することにより、目の周りの筋肉も影響を受けて緊張状態になります。

目と顎は離れた場所にあるため、顎関節症と目の症状とは関係がないように思われますが、噛むという力の負荷がかかった時には、広い範囲に影響が及びます。

顎関節症の本質的に怖いところが、「筋肉」「骨格」「神経」「靭帯」など、つながっている組織を通じて影響し合うため、全身に様々な不調が生じることなのです。

顎関節症と目の痛み

顎関節症になると「目が痛い」「目の奥が痛い」という症状を訴える方がいます。

このような目の痛みは筋肉が緊張症状になっているために起こります。筋肉の緊張とは、筋肉が収縮したり、引っ張られて、血管や神経が圧迫を受けることで、血行が悪くなったり、炎症を起こすような状態を指します。筋肉が緊張すると痛みを伴うこともあります。

例えば、「歯ぎしり」「食いしばり」の癖は、言わば筋力トレーニングをしているような状態ですので、顎周辺の筋肉に過度な負担をかけ続けます。そうなると、顎の筋肉は緊張状態になります。当然ながら、目の周辺の筋肉も影響を受けて、緊張するため筋肉痛のような症状となって痛みを感じるようになるのです。

もしも顎の不調とともに目に痛みがあるようなら顎関節症の影響することが考えられます。

顎関節症になると疲れ目になる

顎関節症 疲れ目
目が疲れるという「眼精疲労」や「疲れ目」の原因に「PCでの長時間のデスクワーク」「テレビの見過ぎ」など、“目の酷使”が挙げられます。この疲れ目の症状というのは、眼球自体の疲れと言うよりも目の周辺の筋肉疲労が主な原因です。

顎関節症では「顎の筋肉が目の筋肉に影響すると」と前項で説明しましたが、疲れ目は痛みの一歩手前の症状として起きている可能性があります。

疲れ目になると「まぶたが重くなる」「目が大きく開かない」などの症状が見られますが、これも筋肉の緊張が生じた筋肉疲労によるものです。

また、顎関節症の患者には「疲れ目と肩こり」という2つの症状を同時に訴える人がいますが、これは目の筋肉の異常が首や肩の筋肉にも影響するからと言われています。

顎関節症とまぶたの痙攣の関係とは

誰もが、ときどき、まぶたがピクピクと痙攣することがありますが、この回数が増えるととても不安になるものです。まぶたの痙攣とは別名「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」とも呼ばれますが、この症状は自分でまばたきを制御できない状態になることです。

まばたきは、脳の神経からの指示によりおこなわれますが、何らかの機能障害が起きると、まばたきを自分でうまくコントロールできなくなります。それと同時に「目が乾く」「光がまぶしく感じる」「まばたきが増える」など、目の不快感に悩まされる方も多くいます。

目の痙攣の原因には「睡眠不足」「ストレス」「目の疲れ」などがありますが、顎関節症によって目の痙攣が引き起こされることがあります。

前述したように、顎の周辺の筋肉が緊張すると、それはつながっている目の周辺の筋肉にも影響を及ぼします。まぶたの痙攣とは、実は目の周りの筋肉が痙攣しているのです。

このように、顎関節症になると顎の筋肉が収縮するため、目の周辺の筋肉が引っ張られたり、同様に目の筋肉も収縮します。筋肉が緊張することで神経や血管を圧迫することがあるため、正常にまばたきができずに眼瞼痙攣を引き起こすようになります。

顎関節症になると目の大きさが変わる

顎関節症になると左右の目の大きさが変わることがあります。これは「顎の歪み」「顔の歪み」「筋肉の収縮」が大きく影響しています。

顎関節症になると、下顎の歪みやズレにより、頭蓋骨を構成する23個の骨に歪みが生じることがあります。骨が歪むと付着する筋肉も収縮や引っ張り合いを起こします。

そうなると、左右の筋肉と顔面骨格がアンバランスになるため、左右の目の高さが非対称になったり、目の大きさが一方だけ大きくなったりします。そのため顔がこれまでと変わってきたと感じるようになります。

このように顎関節症によって目の大きさが変わるようになると、それはすでに症状が悪化している証です。目の大きさという外見上の問題だけでなく、全身に不定愁訴が波及することがあります。早めに専門医への相談が必要です。

顎関節症による目の異常を感じたら専門医へ相談を

目という大切な機能が「痛み」「痙攣」などの不調を起こすと大きな不安とストレスを感じるものです。その原因が顎関節症という病気であれば、なおさら心配です。

目の異常と顎関節の不調があるようなら、それは顎関節症の可能性が高いため、できるだけ早期に専門医に相談することです。顎関節症の目の症状が出ているという事は、「肩こり」「頭痛」「耳の痛み」「腰痛」など全身に症状が出る可能性もあるからです。

新宿デンタルオフィスは、顎関節症の専門クリニックです。顎の症状、目の症状、全身症状まで様々な患者様を診察してきました。顎位矯正術、噛み合わせ矯正により、顎関節症の症状を根本から改善に導きますので、お悩みの方はお気軽にご相談下さい。

また、顎関節症の疑いがあるという方のために、予約制の初診カウンセリングを実施しています。1回3~4時間かけて専門医が診察しますので、ご自身の症状を把握することができますし、適切なアドバイスを受けることができます。お電話にてご予約下さい。


2022-04-22T14:17:49+00:00