腰痛の原因って何?
腰痛がある人は、その原因や理由を気にしない人が多くみられます。他の病気のように突然発症し、何かのキッカケで痛みが生じるのではなく、気がついたら腰が痛かったというケースが多いからです。
例えば突発性ヘルニアやぎっくり腰だと病院に行って治療しますが、他の原因と思われる腰痛だと積極的に治療する人が少なくなっています。つまり、腰痛は原因を特定して治療する傾向が低いのです。
しかし、腰痛は放置しておくと長く痛みに悩まされてしまいます。腰痛は原因が分かりにくいので治療しにくい点はありますが、痛みを受け入れてしまうのでは快適な生活が送れません。まずは腰痛の原因を特定して、スムーズに治療ができるよう取り組んでみましょう。
悪い姿勢は腰痛の元!
腰痛を引き起こす原因のひとつとして姿勢が挙げられます。猫背などの悪い姿勢が腰痛の元となることで、比較的多くの人に当てはまる原因です。
なぜ悪い姿勢が腰痛の原因になるかというと、背骨の歪みが脊髄神経を刺激するためです。そして刺激された脊髄神経からは痛みのシグナルが出て腰痛に繋がってしまいます。
原理としては単純ですが、姿勢によって背骨に掛かる負荷は想像以上です。例えば同じ方向に脚を組む癖があるだけでも、背骨には大きな影響があります。
常に良い姿勢を保つのは難しいですが、心がけ次第で背骨への負担を減らすことは可能です。同じ姿勢を続けないように意識し、休憩中にちょっとしたストレッチを行うだけで背骨の歪み予防に効果があります。
腰痛の原因が分からないようでしたら、まずは自分の姿勢や癖を見直してみましょう。
毎日の仕事で腰ダメージが蓄積!
腰痛が職業病という人も少なくありません。
例えばタクシーの運転手さんは腰痛持ちが多く、仕事上避けられない症状と言われています。その理由は長時間同じ姿勢を保っているためです。
タクシーの運転手さんのケースで言えば、座っている時間が長いのでどうしても腰への負担が掛かってしまいます。デスクワークが中心の人も同じく、長く同じ姿勢を続けていれば腰痛を引き起こす原因になってしまうのです。
座って仕事をするのは負担が少なそうに見えますが、座り続けることにも相応のエネルギーや筋力を使います。さらに長い時間座り続けるのですから、負担が大きくなり腰に痛みが生じてしまうのは当然と言えるでしょう。
立ち仕事の人も同様で、立ったままの姿勢を続けていれば腰への負担が増えてしまいます。立っている姿勢は椎間板への負荷になりますので、腰痛だけではなくヘルニアのリスクも高まります。
このような腰痛を防ぐためにも、こまめなリフレッシュが必要です。休憩中にちょっと屈伸をするだけでも良いので、同じ姿勢を続けないように意識しましょう。
睡眠環境も要チェック!
腰痛は日常生活のふとしたことも原因になっています。
なかでも見落としがちなのは布団や枕などの睡眠環境です。注意すべき点としては柔らかい布団や高い枕の使用です。柔らかい布団や高い枕は寝ている間も腰に負担を掛けてしまいます。
特に毎日同じ布団で寝ている人は、知らず知らずのうちに腰へのダメージを蓄積しているのです。人間にとって睡眠は欠かせず、日常生活の中でも長い時間を占めています。つまり腰痛への影響も大きいので、睡眠環境をしっかりと整えるようにしましょう。
噛み合わせが悪い人は腰痛のリスク大!
噛み合わせが悪い人も腰痛のリスクが高いと言われています。一見すると腰の負担とは無関係に思えますが、歯や顎は腰への影響が大きい部位です。まず、歯や顎は頚椎(首の骨)と連動しています。口を開く動作は首に繋がる筋肉も動かし、顎単体で動いているわけではありません。
したがって噛み合わせが悪いままだと、動作バランスが崩れ首の骨も歪んでしまいます。この首の骨の歪みは背骨に伝わり、どんどんと全身の骨格バランスを失ってしまうのです。その結果、腰への負荷となり腰痛を発症してしまいます。
また、顎関節症も腰痛と密接な関係があります。顎関節は、頭と下顎を繋ぎ、頭の重心に関係する関節で、全身のバランスに影響するためです。つまり、顎関節症で頭部の重心の狂いから全身のバランスを乱すことになり、腰痛の原因になってしまいます。
噛み合わせの悪さや顎関節症は、腰痛の直接の原因としては分かりにくいものです。そのため原因不明の腰痛に悩まされている人ほど、歯や顎に原因が潜んでいることが少なくありません。もし原因不明の腰痛が続くようなら、歯や顎周りの原因を疑ってみましょう。
その腰痛は噛み合わせが原因かも?
原因が分からない腰痛が続くのはツラいものです。放置しておいても改善は難しいですし、痛みは増す一方だからです。
そのような悩みを抱えているなら、噛み合わせや顎関節症と腰痛の関連を考えてみましょう。