顎関節症の症状「顔のゆがみ」
頭と顔が構成されている頭蓋骨は、15種23個の骨の集合体です。
ですから、顎関節症で頭蓋骨に歪みが生じるということは、顔の歪みも作られるということです。
特に、顎関節症を発症する方や噛み合わせ不良がみられる方は下顎が正しい位置からずれていることが多くみられますが、そうすると、顔の真ん中のラインから唇が左右どちらかにずれていたり、口角が上がったり、下がったりします。
また、頭蓋骨の歪みは連鎖するので、個々の骨が少しずつ歪むことで、頬骨の左右の位置の違いや鼻の歪み等、顔全体の歪みが目立つようになります。
顎には、物を噛むための咀嚼筋があるので、左右のどちらかばかりで噛んでいるとその筋肉は引き締まり、もう片方はたるんでしまうという左右差が出ることもありますし、噛みしめや歯ぎしりが強いと、筋肉が発達しエラが張った顔になることもあります。
また、歯が邪魔になって口を閉じようとしても、きちんと閉じることができないと、口の周りの筋肉がうまく使えず、たるんだ印象の顔になることもあります。