インビザラインで顔の歪みは治せる?歪みの原因や歯列矯正による改善について解説
鏡に映った自分の顔を見て、「左右のバランスがおかしい…」「口元が曲がっている…」といったような、顔の歪みでお悩みではありませんか。
顔が歪む理由は先天的なものから後天的なものまで様々な原因があります。
顔の歪みは、美容的な問題だけでなく、健康面や心理面にも影響を及ぼしますので、放置せずに早めに改善したいものです。
最近では美容整形も以前より身近になってきているかもしれませんが、外科手術で骨を削ることには抵抗があるという方は多くいらっしゃるでしょう。
そこで、この記事では、インビザラインで顔の歪みも改善できるのか、顔の歪みの原因、インビザライン矯正の特徴やメリットについて解説します。
顔の歪みとはどんな状態?
顔の歪みとは、顔の中心線から左右を見比べた場合に非対称になっている状態を指します。
顔の左右が完全に対称になっているという人は存在しないと言ってよい位、人間誰もが多少なりとも左右の顔のバランスには違いがあります。
顔の歪みとしては、以下のような特徴が現れることが多くあります。
- 口が曲がっている
- 片側の筋肉だけが発達している
- ほうれい線の深さと長さが違う
- 片側の顎が角ばっている
- 目の位置が違う
- 目の大きさが違う
- 頬骨の高さが違う
- 上下の歯の位置が正中線からずれている
顔の歪みの主な原因
顔の歪みは骨格の遺伝など先天的なものから、成長過程、生活習慣など様々な後天的な原因で生じます。以下が主な原因として挙げられます。
骨格の遺伝
骨格は遺伝しますので、出っ歯や受け口なども遺伝することはあります。それによって口元の歪みやフェイスラインが気になるということがあります。
頬杖やうつぶせ寝
頬杖やうつぶせ寝など下顎に負担をかけるような悪癖も気をつける必要があります。骨格が変形して顔のバランスを悪くなります。特に幼少期のような骨格が固まっていないときには要注意です。
片側噛みによるもの
毎日の食事の際に片側ばかりで噛んで食べる「片側噛み」は、それが長年続くことで、左右の顔の筋肉の発達に偏りが生じます。その結果、顔の筋肉の張りに差が出て左右非対称になります。
姿勢の悪さによるもの
猫背のように頭や首、背骨などの姿勢が悪くなると骨格に歪みが生じます。それによって、顔のバランスにも影響を与えることがあります。
噛み合わせや顎関節のズレ
顎と顔の歪みとは密接な関係があります。不正咬合や噛み合わせのずれによって、顎の歪みから顔の歪みに繋がることがあります。また顎関症で下顎がずれることで、左右の顔が非対称になるケースは多いです。
顔の歪みがもたらす悪影響
顔の歪みは美容と健康や心理面にさまざまな影響を及ぼします。
容貌に自信が持てなくなる
他人が自分の顔を見てどのように思っているのか、相手の目線が気になるようになったり、顔の歪みが目立つのが嫌で、写真を避けたりと消極的な行動を取ってしまうこともあるかもしれません。
噛み合わせが悪くなる
顎の歪みからくる顔の歪みは噛み合わせの悪化につながります。顎がずれた状態で咬み続けることで、徐々にズレが大きくなり噛み合わせもずれてきてしまいます。
歯ぎしり、食いしばりをするようになる
顔の歪みによって、顎の歪みや噛み合わせがずれた状態になると、睡眠中に、ずれた状態で歯ぎしりや食いしばりをしやすくなります。
また、日中も無意識にずれた位置で噛みしめてしまうことが起こりやすくなります。
頭痛や腰痛など不定愁訴に悩まされる
顔の歪みは見た目だけでなく、顔面骨、頭蓋骨のズレから筋肉や神経を圧迫するようになると、全身に波及します。
頭痛、肩こり、腰痛などの不定愁訴に悩まされます。身体的な不調は心理面にも伝搬しうつ症状なども引き起こす可能性もあります。
顎関節症が進行する
顔の歪みによって、顎の歪みや噛み合わせがずれた状態になると、顎関節にかかる負担も大きくなり顎関節症を発症するリスクが高くなります。
顎関節症になると、顎の痛み、全身の不調とともに、ますます顔の歪みが進行する可能性もあります。
インビザラインはどこでやっても同じ?
インビザライン(Invisalign)は、世界中で最も多くの人に利用されているマウスピース矯正です。ワイヤーを使わず透明なマウスピース状の装置で少しづつ歯を動かして歯の並びを整える治療法です。
インビザラインは膨大な症例データをもとにAIが歯の動きを予測して治療計画を作成する大変優れたツールです。その治療計画のデータをもとにマウスピースも精密に作成されます。
ただ、治療を成功させるうえで重要なポイントとなる治療のゴールの設定や治療方針は担当の歯科医師が担います。同じインビザラインの矯正でも、どこの歯科医院でやっても同じ仕上がりになるわけではありません。
審美的に歯並びをきれいにするのはもちろん、よい噛み合わせで口腔機能をアップさせるためには、安心して任せられるドクターを探すことが重要です。
インビザラインで顔の歪みは改善できる?
一般的に良い噛み合わせは、上下の歯の位置関係や被さり具合、歯の接触具合のバランスがとれていることを言います。ですから、顎の位置まで改善させて、噛み合わせを良くするということは通常は行いません。
歯の正中をあわせることはあっても、顎のズレはそのままになります。顎のズレを改善するためには、外科手術が必要と診断されることもあります。
新宿デンタルオフィスでは、インビザラインを使用して、顎のズレも改善できる「顎関節改善マウスピース矯正」という治療を実施しています。
顎の歪みや顔の歪みにお悩みの方に有効な治療法となります。
【参考】:顎関節改善マウスピース矯正
新宿デンタルオフィスのインビザライン矯正による顔の歪みの治療方法
新宿デンタルオフィスでは、インビザラインを使用して、顎のズレを改善する「顎関節改善マウスピース矯正」の治療を行っています。
新宿デンタルオフィスでは、長年、顎関節症の方の治療を行っていますが、重度の顎関節症で顎の痛みだけでなく、全身の様々なところに痛みや不具合のある方も、顎の歪みを改善し、正しい噛み合わせにすることで、多くの方の症状が改善しています。
これらの顎関節症の治療法から、インビザラインで、顎のズレも噛み合わせも改善することができる「顎関節改善マウスピース矯正」を開発しました。
顎の位置は体のバランスにも大きく影響しますし、顎の歪みが大きくなり顎関節に負担がかかると顎関節症を発症するリスクも上がります。
見た目だけで判断するのではなく、きちんと診断したうえで顎のズレの治療を行うことが重要です。
インビザライン矯正で顔の歪みを治療する流れ
それでは、どのようにインビザラインで顎の歪みを改善するのか、治療の流れを説明していきます。まず、歯型や噛み合わせの型を採り、咬合器診断をして現在の噛み合わせの状態、3次元的な顎の歪みの状態を診断、分析します。
顎の歪みやズレは口腔内を見ただけではわかりません。特殊な咬合器で診断することで、前から見た正中(唇小帯)のズレだけでなく、顎の後のズレを確認でき、顎の3次元的な歪みが確認でき数値化されます。
顎の歪みが診断できたら、「ゼロピポット」(顎を誘導する装置)を作成し、インビザラインの検査を受け、治療計画を作成していきます。
顎の歪みの数値が大きい場合、顎のズレがない位置に筋肉が補正されるように「ゼロシート」(顎を誘導する装置)を使用するケースもあります。
【参考】:アゴのズレがゼロになる0シート
カウンセリング
新宿デンタルオフィスでは、顔や顎の歪みにお悩みの方、治療にご関心がある方に初診カウンセリングを受けていただいています。
その際、レントゲンや歯型模型、噛み合わせを取らせていただき、顎の歪みの状態、噛み合わせの状態を診断したうえでご説明をさせていただきます。
また、お取りした歯型模型をiTeroでスキャンし、治療後のシミュレーション画像も見ていただきます。治療後のシミュレーション画像を見て、説明を受けることで、イメージがしやすくなります。
検査
インビザラインを使用した「顎関節改善マウスピース矯正」の治療を受ける場合や、実際にどのような治療計画になるかを調べたい場合は、インビザラインの検査を受けます。
検査を受けると、具体的に歯がどのように動くか、どのような仕上がりになるか等の診断結果がインビザラインのアライン・テクノロジー社から送られます。
また、使用するアライナーの数がわかるので、治療期間がどのくらいになるかもわかります。
治療計画
アライン・テクノロジー社から診断結果として送られてくる治療計画は、インビザラインでどのように歯を動かしていくかを専用ソフトで3次元的にシミュレーションすることが出来ます。
その治療計画をもとに、こちらから「ここをもう少しこうしたい」というオーダーを出すと、その要望を取り入れて再度、治療計画が作り変えられます。
新宿デンタルオフィスでは、これまでの噛み合わせ治療の経験を基に、患者様お一人お一人に最適な治療計画が出来上がるまで、このやり取りをしていきます。
矯正開始
治療計画を患者様にご説明し、合意が得られましたらインビザラインを発注します。インビザライン到着後、セットに来ていただき、歯にアタッチメントを着けたり、IPRがある場合はその処置をします。
使用方法や取扱の注意をご説明させていただき、矯正開始となります。インビザラインの矯正はワイヤー矯正と比べても、メリットも多くありますが、デメリットもありますので、その点をしっかりお伝えし、ゴールを目指して頂きます。
インビザラインのメリットとデメリット
インビザラインによる歯列矯正はたくさんのメリットがある一方でデメリットもあります。
メリット
インビザラインの特徴とメリットは次のように挙げられます。
- 透明で目立ちにくい
- 歯磨き時に取り外しができて口腔ケアがしやすい
- 食事の際に取り外しができて食事しやすい
- ワイヤーと比べて装着時の違和感が少ない
- 痛みを感じることが少ない
- 治療期間や治療後のシミュレーション画像が事前にわかる
デメリット
インビザラインのデメリットには以下の点が挙げられます。
- 装着時間と期間を守らないと予定通りに治療が進まない
- マウスピースの装着や取り外し、保管等、自分で管理する必要がある
まとめ
新宿デンタルオフィスの「顎関節改善マウスピース矯正」はインビザラインを使用して顎のズレと歯並びを同時に改善することが出来る治療法です。顎のズレからくる顔の歪みを改善するための一つの方法として有効です。
新宿デンタルオフィスでは、初診カウンセリングにて顎の歪みの診断をして「顎関節改善マウスピース矯正」の治療法のご説明もしていますので、顎のズレやお顔の歪みが気になっている方は、一度お越しください。