骨格の歪みによる内臓と背中への影響
「原因不明の背中の痛みで毎日がツラい…」という悩みを良く耳にします。
しかし、原因不明というのはおかしな話です。
人間の身体は何か原因があるから痛みが生じるわけですからね。
もし何の異常も無ければ、背中が痛むこともありません。
しかし、「整形外科でレントゲンを撮影したけれど原因が分からなかった」というケースもあるようです。
このような背中の痛みは意外な原因で生じていることがほとんどです。
一見すると背中とは関係無さそうな原因で痛みを引き起こしている可能性もあります。
どのような原因であっても、ツラい背中の痛みを放置しておくのは得策ではありません。
スムーズに背中の痛みの原因を突き止めて、快適な生活を送れるようにしましょう。
筋力の衰えが背中の痛みの原因に!
背中の筋肉は腰や首と連動しており、人間の身体を支える中心点になっています。
そのため、普通に立ったり座ったりするだけでも大きな負担が掛かります。
特に全身の筋力が弱まってくると、背中の筋肉に掛かる負担が一層大きくなってしまいます。
つまり全身の筋肉バランスが崩れているので、背中の筋肉で全身を支えている状態です。
このような負担が背中の筋肉に掛かったままだと、やがて痛みの発症に繋がります。
例えば昔スポーツをしていた人など、年齢に応じて筋力の衰えが顕著だと痛みを生じやすいと言われています。
もし、筋力の衰えを実感するようなら、適度な運動を日常生活に取り入れてみると良いでしょう。
同じ姿勢が続く人ほど要注意!
デスクワークなど長時間同じ姿勢が続く人ほど、原因不明の背中の痛みを感じやすいようです。
最初は疲れによる背中のこりのような感覚ですが、次第に背中がズキズキとした痛みが生じてしまいます
。
酷いケースになると、横になるのもツラいくらいの痛みを感じてしまうのです。
この原因は同じ姿勢が続くことによって、背中周辺の血行が悪化しているためです。
血行が悪くなるのはこりの第一歩ですが、この状態が長く続くとこりよりも酷い痛みになってしまいます。
仕事中に席を外せないのは仕方ありませんが、休憩時間に軽いストレッチを取り入れるなど血行促進を心掛けてみましょう。
帰宅後にゆっくりとバスタイムを作って、全身の血行を促進するのもオススメです。
背中の痛みは内臓ダメージのおそれも!
背中の痛みは内臓のダメージが原因になっている場合もあります。
内臓ダメージと言っても幅広いのですが、いわゆる身体の不調や病気によって背中の痛みが引き起こされていると考えれば良いでしょう。
背中の筋肉はどの内臓器官からも近い位置にあり、ダメージが伝わりやすいため、内臓疾患のダメージが背中の筋肉へ伝わっている可能性があります。
なかでも消化器系の不調は背中の痛みと関係が深い反面、なかなか原因が特定しにくいと言われています。
一見すると背中の痛みとは関係無さそうな内臓疾患ですが、身体が発している危険信号のひとつでもあります。
もし原因不明の背中の痛みが続くようなら、内臓のダメージも疑ってみましょう。
骨格の歪みは背中の痛みに直結!
背中の痛みは骨格の歪みが主な原因と言われています。
背骨を中心として人間の骨格は全て連動しており、どこか一部分が歪むだけでも中心点である背骨に負担が掛かってしまうためです。
例えば、肩甲骨など肩周りの骨格が歪んでしまうと、延長線上にある背骨に痛みの原因となる負荷が掛かってしまいます。
また、首や腰など背骨に繋がっている関節の歪みも背中の痛みの原因です。
首や腰の歪みは慢性的になりやすく、背骨に掛かる負担も少なくありません。
したがって、背中の痛みが首痛や腰痛と共に生じるケースが多くなっています。
さらに、噛み合わせや顎関節症など顎回りの不具合も背骨の歪みに繋がります。
歯や顎の関節は頚椎と連動しており、首へのダメージとして直結するためです。
頚椎は背骨とも繋がっているので、蓄積したダメージは背中の痛みとして現れます。
このように背中の痛みは全身の骨格と大きな関係があります。
顎関節症など背中から離れた症状でも、痛みを引き起こす原因になりかねません。
歯の噛み合わせも同じく悪いまま放置しておくと、背中の痛みを引き起こすリスクを高めてしまいます。
顎関節症は背中の痛みに悪影響を及ぼす!
顎関節症は背中の痛みに大きな影響を与えています。
顎回りの関節は背骨とも連動しており、歪みを引き起こしているためです。
そのため、顎関節症の治療によって原因不明の背中の痛みを改善できる可能性があります。
また、噛み合わせを矯正することで、全身のバランスを正しい状態に近づけることができると考えられます。