顎関節症になりやすい人の姿勢とは?やっぱり猫背はNG?
顎関節症になる原因は数多く存在しますが、その1つに姿勢も関連していると言われています。
あなたは今どんな姿勢でこの記事を読んでおられますか?
よろしければ今の姿勢をあえて崩さず最後までお読みください。
顎関節症になりやすい姿勢の種類や特徴をまとめてご説明します。
猫背はやっぱりNG
パソコンやスマホ、仕事や読書をしている際になりがちな猫背。
猫背は肩こりや頭痛の原因にもなりますが、簡単そうに見えて意外と正すことが難しいものです。
そして猫背は顎関節症になりやすい姿勢です。
猫背は背中が丸くなってしまっている姿勢で、なおかつ顔を前に突き出している状態です。この状態では、どんな人でもうまく口を開くことができません。顎の可動域が必然的に狭くなってしまうからです。
この状態が長く続いてしまうと顎や筋肉にたえず負担をかけ続け、顎関節症になりやすくなってしまいます。
猫背は常日頃から正しい姿勢を心がけることが一番の矯正方法です。
姿勢を正し、顔をまっすぐにすればスムーズに口を開けるのです。
特に仕事で長時間パソコンに向かっている方は、常に意識して猫背を改善したいですね。
横を向いたまま食事・話をするのは避けて
事中、ご飯を食べながらテレビを見ているという人も多いはずです。
さてその際、座っている向きとテレビの位置はどうなっていますか?
顔を上げればまっすぐ前にテレビがありますか?
それとも右や左に顔を横に向けた場所にテレビがありますか?
この質問も顎関節症に関連しています。
横を向いたまま食事をしたり話をする癖や習慣のある人は、顎関節症になりやすい人です。
そもそも顎と首は連動して動くように作られています。
そのため、首を横に向けたまま顎は食事するために動かしているという状態が続くと、顎に歪みが生じてしまうのです。
そして顎関節症は顎の歪みによって生じやすくなります。
体と視線の先は常に一直線を保ち、横を向いたまま作業や食事をすることがないようにしましょう。
頬杖はダイレクトに顎を歪ませる
顎関節症になりやすい姿勢の特徴がだんだんと予想できてきたかもしれませんね。
次は頬杖です。頬杖も顎関節症になりやすい姿勢です。
頬杖はどう考えても顎に悪そうな姿勢ですよね。
短時間であれば大きな問題はありませんが、長時間や頻繁な頬杖はリスクを高めます。
頬杖は言い換えてみれば、腕や手のひらで頬や顎に力をかける行為です。ダイレクトに力をかけることで顎を歪めてしまいます。そして顎の歪みは顎関節症になりやすいのです。
頬杖は顔のシワや肌荒れ、歯並びにも悪影響を及ぼすとされています。1点に力が加わることでヒジの黒ずみも避けられません。
ついつい無意識に頬杖をついてしまいがちなので、意識して改善していきましょう。
寝る時の姿勢、うつぶせ寝はNG
寝ているときの姿勢も大切です。
顎関節症になりやすい就寝時の姿勢は、ずばりうつぶせ寝です。
一晩中枕に顔をべったりとつける体勢でいると、顎にたえず加重がかかっている状態といえます。人の頭の重さは約5kg。(体重50kgの人の場合) 結構な重さですよね。
これでは、睡眠時間を通じて顎に歪みを加えているといっても過言ではありません。
またうつぶせ寝は顎以外にも影響があります。
うつぶせ寝は胸部にも負担がかかり、女性の場合は胸部のクーパー靭帯へ負担がかかることでバスト崩れになるという意見もあるのです。
そして、全身の骨格をも歪ませ、腰痛やO脚の原因になるという説もあります。
そして、本来の寝姿勢として正しいのは仰向け寝です。
寝返りを打ちやすいこと、血栓ができにくい姿勢ということ、呼吸が深くなりやすいためです。
仰向けで寝るためには、日ごろの姿勢を正すことと自分に合った枕を見つけることです。今日から寝姿勢にも気を付けたいですね。
正しい姿勢で顎関節症を予防しよう
顎関節症になりやすい姿勢として、猫背・横を向いたまま顎を使う・頬杖・うつぶせ寝をご紹介しました。どの姿勢も顎に負担をかけるだけでなく、体全体を歪ませてしまう姿勢ですね。
顎関節症を予防するためにも、体の健康を考える上でもすぐにやめたい習慣です。
正しい姿勢を意識すれば、顎関節症を予防し肩こりや腰痛の改善にもつながります。
立っているときも座っているときも常に姿勢を意識して過ごしましょう。
ただし、すでに重症化してしまった顎関節症は姿勢を正しただけでは改善は見込めないのが一般的です。ぜひ早めに専門科で受診されることをおすすめします。