顎が鳴るときに避けるべき行為とは
「最近、なんだか顎が鳴るかも」と感じる方は、もしかしたら顎関節症の可能性を考えた方が良いかもしれません。
顎が鳴るという場合は、噛み合わせに問題があるケースが多い様です。
今回は顎が鳴る時に悪化させないための注意点について紹介します。またどのような対処をすべきかについても触れていきましょう。
■むやみにガムを噛まない
ガムを噛むことが顎に良いというイメージを持っている方は少なくないです。確かに病院によっては顎関節症の患者にガムを処方することもあります。ですが、それは一例です。
場合によっては、顎関節症を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
顎の異常が気になる際は、自己判断はやめて専門家のアドバイスを受けてからガムを噛むようにして下さい。
■長時間のカラオケは避ける
ストレス解消は顎関節症に良い効果をもたらします。ですが顎に異常を感じる時のカラオケは控えることをお勧めします。大声で歌う際には、意識している以上に口が大きく開けてしまうものです。口を大きく開けることで、首回りや表情筋に大きな負担がかかってしまい顎関節症の悪化を招くことも考えられます。
職場などの付き合いなどでどうしても歌うことになった場合は、歌った後に首回りや頬を入念にマッサージしたり温めたりすることをお勧めします。
■悪い姿勢を正す
悪い姿勢は、顎関節症の大敵です。特に猫背の方は顎が奥に入りやすく、顎を開けにくくなります。
さらに猫背は、頬杖をしたくなってしまう体勢です。頬杖をつくと、片方の頬が圧迫することになりますので頬骨にゆがみが生じます。
また電話をする際、受話器を顎と肩で挟むといった行為も顎を押し付けているため避けるべき行為だと言えるでしょう。
常に正しい姿勢を意識することで、顎への負担を避けることができます。
■寝る際にうつ伏せは避ける
上の項目に少し似ていますが、眠る際の体勢によっても顎関節症が悪化する恐れがあります。特に気を付けたいのは、うつ伏せで顔だけを横に向けて眠る体勢です。この状態だと、4~5kgあるとされる頭を顎で支えることになります。
寝ている時の体勢は、無意識で行われることが多いです。たとえ異なる体勢で寝ていても、気づいたらうつ伏せで寝ていたということもあることでしょう。
また、高い枕は、寝ている時の気道を塞いで睡眠時無呼吸症候群の原因になります。
「もしかして顎関節症かも」と感じたら、まずは食生活や生活習慣を見直すことをお勧めします。
顎関節症の原因の多くはストレスです。
ただ、毎日の生活習慣が積み重なって顎関節症を招く場合もあるので十分に注意が必要です。
またもともとの噛み合わせの悪さが影響していることもあります。
歯の欠損や歯の変形といった症状がある場合は、歯を受けることをお勧めします。
日常的に、生活習慣やクセを正して噛み合わせを改善することも大切です。