顎関節症の症状「緊張型頭痛・片頭痛・頭が重い」
MRIで検査しても脳に異常もなく、特に明確な病気があるわけでもないのに頭痛に悩まされているという方のなかには、実は顎関節症が原因になっているということもあります。
特に、頭をギューッと締め付けられるような痛みや圧迫感のでる緊張型頭痛は、筋肉が緊張することで起こるので、顎関節への過剰な力の負担によって、噛む時に使うこめかみから側頭部に広がる側頭筋の緊張により引き起こされることが多いのです。
また、ズキン、ズキンと脈拍にあわせて痛みが出る片頭痛は、頭の血管が収縮し、拡張するときにおきますが、それは、頭蓋骨の歪みのある部分に起こることも考えられます。
顎関節は、頭蓋骨と下顎をつないでいますので、そこに無理な力がかかると、頭蓋骨まで歪んでしまうことがあります。こめかみのあたりにズキン、ズキンという片頭痛の痛みがでやすいのは、頭頂骨、前頭骨、蝶形骨の3つの頭蓋骨のパーツがつながっている部分で、非常に繊細でずれやすい部分でもあるからです。
頭蓋骨が歪むと、脳や神経の栄養となる脳脊髄液の流れも悪くなり、脳の機能が低下して頭がボーッと重く感じる症状も起こります。