顎関節症の症状「首こり・肩こり」
顎関節症を発症する方のほとんどは、首こり・肩こりの症状を感じています。
それは、顎を動かすための筋肉(咀嚼筋)が働くと、首・肩の筋肉も同時に収縮を起こすという関連性がある為です。
ですから、顎関節症で顎に痛みがある場合や、顎の筋肉のバランスが悪くなると、同じように、首や肩の筋肉の緊張が強くなり、首こり・肩こりに悩まされるようになります。
首は脳と体を繋ぐとても重要な部位であり、脳をきちんと働かせるために頭が傾かないように首の筋肉を作用させます。顎関節症による顎のズレ・顎の筋肉の緊張は頭を傾かせることにもなり、それをまっすぐにしようと首の筋肉を収縮させる必要があり、それが首・肩のこりとして現れるのです。
また、7個の骨からなる頸椎は、噛むことで受ける負荷をうまく分散し吸収できるような構造になっていますが、噛み合わせのバランスが悪いと一定部位に負荷がかかることになり、うまく負担を分散することができなくなるため、頸椎を歪めることにもなってしまいます。
パソコンやスマホ、ゲーム、デスクワークなど、首を前に曲げうつむく姿勢で長時間過すなど、頭を支えるために首・肩の筋肉を疲労させる原因はたくさんありますが、このように、顎や・噛み合わせの問題が原因の一つにもなるのです。