顎関節症の症状
「顎関節の音(クリック音・クレピタス音)」
顎関節症の症状のひとつとして、口を開けた時に「カクッ」と、顎が鳴ることが挙げられます。痛みがないので、それほど気にしていないという方も多いでしょう。
口を大きく開けた時に「カクッ」という乾燥音は、クリック音と言い、関節の中の空気が漏れた音で、顎関節症では無い人でも起こる現象です。顎から音がしたからといってすぐに顎関節症を疑う必要はありません。
ただし、このような乾燥音の頻度が上がっているのは、顎の関節がずれ始めているサインです。顎関節のクッションの役割をしている関節円板がずれると、口を開けるときに、下顎の骨がずれた関節円板に引っかかりそれを乗り越えるときに「カクッ」と鳴るのです。
顎を動かすと「ジャリッ」とか「ミシミシッ」と鳴る音をクレピタス音と呼びますが、このクレピタス音は、骨と骨とが擦れる事で起こります。つまり関節が摩擦している状態なので、骨が削れて関節のずれも進行してしまいます。
このように顎関節の雑音は、顎関節がずれていることを知らせるサインなので、顎に痛みがなくても、顎関節を守る対策は必要でしょう。